カリキュラム案内(平成27年度)
計算工学専攻のカリキュラムは,情報理工学研究科における本専攻の設立理念に基づき, 計算工学に関する基盤的な知識から先端的な知識に至るまでの体系的な学習と, 先端技術の発展の中核をなす研究者,技術者,行政官として必要な様々な能力開発のために工夫されている.
1. 教育の目的
修士課程,博士後期課程共に,科目の履修と同時に研究論文の作成が義務づけられているが,それぞれ以下の教育を主な目的としている.
- 修士課程
- 情報専門分野の中で,自分の研究の客観的な位置が理解できる程度の広い視野と,専門家としての必須の知識を与える.
- 情報専門分野における問題発見・解決能力を与える.
- 博士後期課程
- 情報専門分野における深い専門知識を与える.
- 技術的観点に加え,広く社会的観点からも自らの研究専門分野の状況 を評価できる能力を与える.
- 問題発見・解決能力に加え,リーダーシップの取れる指導能力を与える.
2. 科目の分類
- 基盤的科目
計算工学の専門的基礎知識を教授する. 各講義は計算工学専攻の各学問分野において,必要となる基礎的な事柄について,知識単位が整理されている. 履修にあたっては,各自の希望分野を考慮しつつも,あまり特定の分野にかたよらず,バランスのとれた科目を選択することが望ましい.
- 先端的科目
基礎的科目をベースとして,より専門的あるいは,応用的,横断的な科目が用意されている. 修士課程においては,各自の希望分野を考慮して,また博士後期課程においては,より専門性の高い講義を履修すると同時に,知識の幅を広げることにも留意して修得されたい.
- 特別教育研究コース科目
計算工学の先端的技術を実践するための科目が用意されている.
- 推奨科目
他専攻の科目であるが,自専攻の科目に関連したより広い,あるいはより深い知識を養成するための科目である. 理学,工学にまたがる横断的能力,各種の適応領域特有の知識を身につけるよう活用されたい.
- 演習・実験・講究・インターンシップ科目
学位論文テーマに関連する課題に関する実験,演習,輪講や学外機関にてインターンシップを行う.
3. 履修方法
本専攻では,十分に深く,幅広い知識を身につけさせるために,学則に加えて各課程修了に必要な単位数に,以下の要件を課す.
- 修士課程:3つ以上の分野にまたがって計16単位以上を履修すること. ただし,先導的ITスペシャリスト育成推進プログラムを履修し,修了した者は除く.
- 博士後期課程:修士課程で履修した科目を除いて計8単位以上を履修すること.
4. 博士課程への進学
修士課程の学生で博士課程へ進学しようとする者は TOEIC,TOEFL(TOEFL-PBT,TOEFL-iBT)のいずれかをあらかじめ受験しておくこと。