専攻概要
高度に発達した情報化社会において,コンピュータ・システムは,あらゆる分野で不可欠な要素となっている. そのコンピュータ・システムには,処理形態の多様化と効率化,そして高信頼化が要求されている. また,人間とスムースに意図伝達を行うための優れたインターフェースも必要である. こうした要件を満たす高性能コンピュータ・システムを開発していくために基幹となる領域を研究・教育の対象としているのが本専攻である.
本専攻が対象とする分野は以下のように分類される.
- VLSIのレベルからシステム・アーキテクチャのレベルまで,総合的なハードウェア開発に関する分野
- より高度なソフトウェアの設計や,大規模なソフトウェアを効率よく開発・実現するために必要な手法や基礎理論に関する分野
- 自然言語を理解する能力の開発や,より高度な推論機構の実現のための分野
- 音声や画像に対する認識力を向上させ,人間とコンピュータの間のよりよいインターフェースを開発する分野
こうした分野における研究,ならびに分野間の密接な関係によって,よりよいコンピュータ・システムを作り出すための技術を研究・開発し,またそれを教育していくのが本専攻の目標である.